060273 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

紙風船

「紙風船」


夜になれば舞い上がる。
私は紙風船。
あなたに遊ばれて しわくちゃになって
それでも幸せなのです。
あなたはもう眠ってしまうの?
寂しいよ・・・

夜になれば舞い上がる。
私は紙風船。
あなたの息で舞い上がる 儚い命よ。
今にも破れてしまいそうです。
そんな私とあなたは遊んでくれる。
あなたの傍で 生きる幸せ見つける事ができたの。
だけど私もいつか
あなたの手によって消されてしまうの?
寂しいよ・・・

私は紙風船。
あなたの息で生まれ、あなたの言葉で舞い上がる紙風船。
あなたには私が必要ですか?


今夜あなたは帰らない。
私にあきてしまったの?私を忘れてしまったの?
凹んだままの紙風船は
いつまでもあなたの帰りを待ちつづけています。
寂しいよ・・・

夜になれば舞い上がる。
私は紙風船。
あなたを想い あの頃を夢見ています。
傷跡だらけの身体に
涙はしみこんでゆく。。

あなたに見られるのが怖くて
私はついに あなたの手から逃げ出してしまったの。
寂しいよ・・・

夜になれば舞い上がる。
私は紙風船。
あなただけの紙風船。
私にはあなたが必要です。
寂しいよ・・・
寂しいよ・・・






© Rakuten Group, Inc.